思った以上の美味しさにヤミツキ!「牛の副生物」とは?
牛がと畜されたあと、セリにかけられる状態のことを「枝肉」と言います。
肉の塊がフックに吊るされてぶら下がって、ずらりと並んでいるのを
映画やテレビなどで、見たことがあるかもしれませんね。
あの状態を「枝肉」と呼んでいます。
枝肉にするためには、頭部、表皮、内臓、尻尾、四足の一部を除去していきますが
その際に出てくる部位を「副生物」と言って、主に次のようなものがあります。
1、ホホニク
頬の肉のこと。頭部の肉のなかでは、BSE(※)の影響がなく人気があります。
コラーゲンや脂肪が多く、旨味がある部位です。
ポトフなどの煮込み料理に向いています。
※BSE・・牛海綿状脳症。牛の脳の中に空洞ができ、スポンジ状になる感染症のこと。
2、タン
舌の肉のこと。食べられない皮をむいて食べます。
脂肪が多く含まれており、硬いのが特徴です。
ブロックのまま煮込むと柔らかく仕上がりますし
薄切りにすれば、焼肉としても調理ができ、独特の食感が楽しめる部位です。
3、ハラミ
横隔膜のなかでも、あばら骨と腕骨部分の筋肉のあたりを指します。
人気の副生物のひとつ。
焼肉でその味わいをご存知の方も多いのではないでしょうか?
肉厚で柔らかく、ジューシーな味わいに人気があります。
煮込み料理にも適しています。
このほかにもまだまだあります。
・ウルテ(気管の軟骨部分)
・リードボー(子牛の胸腺)
・ノドスジ(食道部分)
・サガリ(腰椎部分の筋肉)
・メンブレン(横隔膜の筋肉以外の部分)
・フワ(肺の部分)
・ハツモト(大動脈部分)
味わいと食感が魅力とされる、こうした副生物は栄養学的にも優れており
たとえば、レバーにはビタミンAと鉄分が、テールにはコラーゲンが豊富に含まれています。
ご家庭で召し上がる際には、信頼できる店で選んで
購入後はすぐに、しっかりと過熱をして食べるようにしてください。
福岡県北九州市の食肉卸業「株式会社アルク」では
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